放射線被曝事故

2011年3月25日

昨日福島原発3号機の地下で3人の作業員に深さ15cmの水たまりに足を踏み入れたところ、水が靴の中に入り、2人が病院に運ばれるという被ばく事故が起きました。ベータ線熱傷の可能性もあるとのことです。被曝事故で思い出すのは1999年の東海村臨界事故です。その治療を担当したのが当時東京大学医学部救命救急教授の前川和彦先生でした。後にそのすさまじい被曝治療のことは救急医学会・NHKの特集で拝見しました。

前川先生とは今から約20年前に北里大学救命救急センターで約1年半共に働いていたことがあります。当時は前川先生が助教授で私は救命救急内の形成外科担当医長(前半は副医長)でした。熱傷の治療に興味を持たれていて、熱傷センターや手術室で治療を手伝って頂いた思い出があります。前川先生の豊富な知識と迅速な行動力は、ずばぬけていて、スタッフを一丸にしてまとめ上げる力があり、これこそERドクターだと感じました。東京大学教授・関東中央病院院長となられてからは、お会いしたことはありませんが今でも最も尊敬できる医師の一人です。

その前川先生が、今回の原発事故について3/14・15と新聞にコメントをだしています。

「数百キロ離れた場所から風に乗って流れてくる放射性物質は高濃度ではなく、現段階での健康被害は考えられない」と強調するのは、放射線災害医療に詳しい前川和彦東京大学名誉教授(救急医学)。「実被害より影響が大きいのは、社会不安」と指摘する。


■原子力安全研究協会研究参与の前川和彦東大名誉教授(救急医学)の話 「燃料が溶ける「炉心溶融」が起きても液体状なので、格納容器が完全に破壊されていなければ封じ込めることができる。

 チェルノブイリ事故の場合は爆発によって放射性物質を含んだ死の灰がまき散らされ、多くの人が汚染されたが、今回は爆発が起きているわけではない。

 溶融した燃料が外に漏れないようにすれば、大規模な放射能汚染が起きる可能性は低い。住民はパニックを起こさず、冷静に対応してほしい」

とコメントを出しています。ただ今の状況は1週間前とは違っているように思います。先生御指摘のように社会不安が大きくなっています。早く前川先生の次のコメントを聞きたいところです。

今朝の走行距離 9.5km カロリー消費 698kcal