再生医療と形成外科

2012年12月26日

昨日の続きで、日本形成外科学会理事長で長崎大学医学部形成外科学教授の平野先生のインタビュー記事を抜粋しました。

 

──2013年、一般的に注目する医療界の動きはありますか。

 再生医療はあらゆる領域で格段の進歩を遂げており、他の診療科で行われている再生医療の最前線を知るこ とは大変興味深いものがあります。他の領域で行われている再生医療に形成外科的な技法や知識を加味するとさらに改善するだろうなと思うこともありますし、 逆に、思いもしなかった技術が形成外科に応用できないのかなと思ったりもします。

 前に述べたように再生医療やティシュー・エンジニアリング(組織工学)の分野でも形成外科的な再建が最も早期から対象となっていました。保険で認められている唯一の再生医療は培養表皮移植ですが、既に商品化されています。

注目する医療界の動きは

iPS細胞など再生医療の臨床応用

2013

 これまで、重症熱傷だけに適応が認められていましたが、このような治療を本当に必要としている患者は他 にも存在します。体表のかなりの部分を長い毛を有するアザで占められる有毛性色素性の巨大母斑への治験も始まろうとしています。かわいそうな境遇に置かれ ていたこれらの小児がこのような治療で救われることを期待しています。

 

自家培養表皮移植は、私が20年ほど前に基礎実験と臨床応用していました。培養細胞における臨床応用に関しては形成外科が最先端を経験しているんです。しかし自家表皮細胞の培養で30年近く経って今の現状は、恐ろしく高い治療費にもかかわらず、まだまだ治療成績が安定していない状況です。従って、今話題になっているiPS細胞から分化させて作り出した細胞を、臨床的に応用できるにはまだまだ10年・20年先になるというのが一般的考えです。

守口某の虚偽報告に騙されたマスコミに煽られないよう、注意が必要です。

 

今朝の走行距離7.07km 消費カロりー532.3kcal