昨日の続きです。
②瘢痕治療とシリコーン
シリコーンは今や、世界中の形成外科医が選択する治療法です。過去20年間で、瘢痕治療及び異常瘢痕化の予防に対するシリコーンの有効性に関する強力なエビデンスが示されています。従って、シリコーンは形成外科医師にとって最も信頼のおける治療法のひとつとなっています。
2002 International Clinical Recommendations of Scar Management(瘢痕治療に関する国際臨床推奨事項2002)において、あらゆる瘢痕、特にケロイド及び肥厚性瘢痕の予防において、シリコーンを第一選択としていました。その後1800例を超える患者さんを対象とした臨床報告がなされ、有効性が証明されています。
③作用機序・効果

局所シリコーンゲルのケロコートは素早く乾燥し、柔軟で通気性の良い防水シートを形成します。このシートは角質層(皮膚の死細胞による外層)に結合し、化学的、物理的及び微生物学的侵襲に対する保護層を形成し、補水を助けます。これにより、正常なコラーゲンを合成するサイクルによって瘢痕を成熟させ、瘢痕の生理学的外観及び美容的外観を改善させる環境を整えます。
効果として、報告されているのは下記となります。
1.瘢痕に伴う、掻痒感及び不快感の軽減
2.隆起した瘢痕の軟化及び扁平化
3.赤みの軽減
使用方法については次回に。
今朝の走行距離5.50km 消費カロりー370kcal