嘆かわしい美容医療トラブル

2017年12月26日

昨日の産経新聞の記事で美容医療トラブルについて掲載されていました。

『しわ取り注射で1千万円 びようトラブルが多発 その手術考えてよく考えて』

記事を抜粋すると

国民生活センターによると、全国の消費生活センターなどに寄せられる美容医療に関する相談は年間約2千件。中でも多いのが、施術料金など費用をめぐる相談だ。診療報酬で金額が決められている一般医療と異なり、美容医療はほとんどが「自由診療」だ。つまり、施術料金は個々のクリニックで自由に設定できる。このため、料金設定の基準が不明だったり、料金が明示されないまま施術を受けて後から高額を請求されたりするなどのトラブルが後を絶たない。とくに60歳以上のシニア世代で、高額な費用を請求されトラブルとなるケースが目立つ。国民生活センターが2011年4月から16年8月末までに寄せられた60歳以上の美容医療をめぐる相談1107件を調べたところ、100万円以上を請求されたケースは339件で3割を占めた。うち34件は500万円以上だった

私のクリニックでも、広告宣伝を見て3万円と書いてあった二重の手術が、麻酔料や特別手術方法などいろいろな料金を上積みして数十万円になったり、包茎手術だけなら数万円なのに長径術・ヒアルロン酸増大術などを上積みして100万円以上請求されたり、シミの治療で効果のないレーザーを10回購入したら半額にするからと数十万を請求したりなど、とても医療機関とは思えない悪徳美容外科・美容皮膚科がまだまだ存在しているようです。

33年前私が北里大学形成外科に入局した時にも問題となっていた美容医療の怪しさが今でも繰り返されていることが、とても嘆かわしく残念です。歴代の形成外科の教授たちは、このような美容外科を駆逐して適正な美容医療を実現できるように努力しております。

私のクリニックも微力ながらその実現に協力して、形成外科専門医としての経験と技術・知識を患者さんに十分に説明させていただき、エビデンスに基づいた安全で確実な適正価格の治療を行っていきたいと思います。

 

朝の走行距離8.73km 消費カロりー513kcal 

腹筋123回 

眼瞼下垂症④

2017年11月22日

続きです。

3)先天性眼瞼下垂症(挙筋の形成不全)

先天性もしくは神経麻痺などの原因で、上まぶたを上げる筋肉(眼瞼挙筋)が、非常に低下している場合には、眉毛を上げり筋肉(前頭筋)の力を利用した吊り上げ術を行います。下図のようにループ状・シート状に上まぶたを前頭部に吊り上げて、前頭筋の力で目が開くように再建します。

人工素材(糸・ゴアテックスなど)もしくは、自己素材・筋膜(大腿側面・手掌腱膜など)が使われます。術後、人工物の場合には異物反応のため感染を起こしたり、自己素材の場合には採取部位の瘢痕の問題や術後に兎眼(目を閉じることができなくなる)などの合併症が起こりやすいため、手術適応は限られます。

 

(最後に)

眼瞼下垂症手術の最大の目的は、上まぶたを正常に開くようにして見ることの日常生活を改善することです。しかし一方で、上まぶたは美容的満足度が非常に重視される部位です。

手術の適応や術後の経過・結果は、診察時に写真で説明いたしますので、眼瞼下垂で悩まれている時にはどうぞご相談ください。

 

朝の走行距離8.45km 消費カロリー505kcal 

腹筋123回 


眼瞼下垂症③

2017年11月17日

2)上眼瞼皮膚弛緩症による眼瞼下垂症の治療

皮膚弛緩症による眼瞼下垂は、上眼瞼の余剰皮膚が上まぶたから瞳孔に覆いかぶさって、上方の視野が狭くなり目を開ける時にまぶたの重み感じます。症状が進むと、下図のように垂れ下がった上まぶたに押されて上まつげが見えなくなり、そのまつげが角膜を刺激して、逆さまつげの状態になることもあります。

治療は、眉毛下で皮膚切除を行う場合(⑴)と上まぶたで余剰皮膚とその下の眼輪筋を切除する場合(⑵)があります。上まぶたの皮膚の厚さや腱膜性眼瞼下垂の有無・二重の状態によって手術を選択します。手術時間は1眼あたり20~30分程度です。腫れは、個人差はありますが、抜糸は5日目となります。術後、実際の経過と結果はクリニックにご用意してあります。

続く

 

 

朝の走行距離8.96km 消費カロリー547kcal 

腹筋120回 


眼瞼下垂症②

2017年11月13日

眼瞼下垂症の続きです。

手術方法について

 

眼瞼下垂の手術方法には、原因によって下記の方法に大別されます。

1)腱膜性眼瞼下垂症

まぶた内の組織(ミュラー筋・挙筋腱膜・眼窩隔膜)を利用して引き伸ばされた腱膜を新しい位置に固定する方法

2)上まぶた皮膚弛緩症による眼瞼下垂症

上まぶたに多い被さった余分な皮膚を上まぶたの二重に部分か眉毛の下で切除する方法

3)先天性眼瞼下垂症(挙筋の形成不全)

人工物・筋膜を用いて前頭筋の力を利用する吊り上げる方法

 

今回は1)から説明します

 

1)腱膜性眼瞼下垂症

腱膜性眼瞼下垂症は、まぶた内の組織利用する方法で手術しますが、各先生によって使う組織、固定方法が違っています。いずれの方法も一長一短ですが、重要なのは解剖学的位置を十分に理解して、ミュラー筋・挙筋腱膜・眼窩隔膜のいずれかを確実に瞼板という軟骨に固定してまぶたが正常な位置まで開くように調節することです。

 

当院では、なるべく腫れないように眼窩隔膜は切開せずに、シンプルに挙筋腱膜の後葉かミュラー筋を瞼板に2~3針固定する方法を用いており(挙筋前転術)、手術時間は1眼あたり20分程度と短くして確実な結果を得ています。皮膚は2~3cm切開しますが、術後は特に眼帯やガーゼは必要なく翌日から洗顔も可能で、抜糸は5日目となります。腫れについては個人差はありますが、術後1~2日目が一番強く、2週間程度で腫れの8割は引いてきます。

実際の経過と結果はクリニックでご参照ください。

 

続く

 

朝の走行距離0km 消費カロりー0kcal 前日3時間走のため休養

腹筋120回 


眼瞼下垂症①

2017年11月7日

今回から眼瞼下垂症の成因や症状や治療法についてブログしていきたいと思います。

①眼瞼下垂の症状と原因

 

眼瞼下垂症とは上まぶたが十分に開きにくい状態です。先天性と後天性に分けられ。先天性眼瞼下垂症は眼瞼挙筋(目を挙げる筋肉)の形成不全で起こります外来で普段よく見かけるのは、後天性眼瞼下垂症です。このうち、外力(白内障手術後、コンタクトレンズ長期装用、アトピーで頻繁にまぶたをこするなど)によって、上まぶたを挙げるのに重要な役割を果たす眼瞼挙筋腱膜(挙筋腱膜)が引き伸ばされたり付着部が外れたりして上まぶたが開きにくくなるものを腱膜性眼瞼下垂症と呼びます。また、加齢による皮膚や眼輪筋のたるみによって、上まぶたの皮膚が瞼縁を超えて瞳孔に覆いかぶさってくる状態を皮膚弛緩症による眼瞼下垂症と呼びます。

(奥村 仁:超アトラス眼瞼手術より、引用)

 

 

両眼に起こることが多く、上まぶたが被さるため上方の物が見えにくくなるほか、上まぶた少しでも上げるために眉毛を常に挙上しているため、おでこに深いしわが生じます。視野を確保するために、顎を上げ余計な筋肉(前頭筋・僧帽筋など)を使うため、頭痛・肩こり・自律神経失調症状(不眠、うつ、便秘など)が起こることもあります。

美容的には、二重が乱れ二重の幅が広がったり、上まぶたが凹むなどの変化が見られることもよく見られます。

 

朝の走行距離8.25km 消費カロりー507kcal 

腹筋120回 

 

 

上大岡・焼き鳥の名店が閉店に

2017年11月1日

2ヶ月前頃になりますが、ミオカの裏雑居ビルの1回奥にあった焼き鳥の名店『蛮風』が閉店になってしまいました。

20年以上焼き鳥激戦区上大岡駅前で、老舗店として多くの人に愛された私が最も好きで通ったお店でした。ほとんどいつも満席で予約ができないお店でしたが、常席を詰めてなるべく座れるように常連さん皆で協力し合いました。焼き鳥は焼き加減が絶妙で、外はカリカリ中はジューシィーな食べやすいサイズで本当に美味しかったです。変わりネタの焼き物・煮込み・焼きナス・焼きおにぎりなどもにんきがありました。

何よりも寡黙な大将と、よく働く女将さんの人柄が常連さん皆に愛されていたんだと思います。本当に閉店は残念です。ご苦労様でした。

 

朝の走行距離8.40km 消費カロりー501kcal 

腹筋0回 

PRP治療再開④

2017年9月8日

院内設備リニューアルのため、ブログが空いてしまいました。

 

PRP(多血小板血漿)治療の最終回です。

 

PRP治療の実際で、美容的に効果のある部位は、目元のシワ・首の小じわ・法令線・マリオネットラインなどになります。

治療を希望される方の施術の流れを説明します。

 

施術の流れ

①カウンセリングを行い、PRP治療の適応があるかどうかを判断します。

②当院で採血を行います。採血量は20~60mlで何回治療をするかで量を決めます。

 採血した血液は、すぐに専門の研究所(L-CAT)に搬送されて、清潔な製造室でPRPが作成されます。

 さらに無菌検査を行い、細菌の混入もチェックします。

③以上の操作とチェックに時間が必要な為、1週間以上開けて来院していただき施術となります。

④施術部位に塗り麻酔を30分以上行いPRPを注入します。

⑤PRP治療後は、部位により皮下出血することがありますが、1週間程度です。また術後の腫れや痛みは数日から2週間程度で収まります。

⑥効果が発現するまで2週間程度が必要です。状況に応じて複数回(一度の採血で3回まで・採血より3ヶ月以内)施術します。

 

最後に

自分自身の血液を使い、専門の研究所で加工されるため、感染やアレルギーなどの心配あがありません。人工的な成長因子をミックスさせる方法は採用していませんので、シコリや膨らみすぎてトラブルになることはありません。効果の発現までは時間がかかりますが、効果は約1年持続することが多いのが特徴です。効果が不十分な場合には、ヒアルロン酸なども補助的に使用することも可能です。

 

 

詳しくはスタッフまでお問い合わせください。

 

朝の走行距離0km 消費カロりー0kcal  (右膝痛のため休養)

腹筋120回

PRP治療再開③

2017年7月26日

シワ治療目的で使われるヒアルロン酸とPRP治療の効果の違いを図示した資料があります。

このように,ヒアルロン酸とは違い、PRPに含まれている様々な成長因子とサイトカインが、自家組織の主に繊維芽細胞を刺激して、皮膚の若返り効果を期待するのがPRP治療になります。ヒアルロン酸と比較すると効果の発言に時間がかかり、効果に個人差が大きいこともありますが、安全で副作用が少なく効果が長く持続(1年以上)が特徴です。1度作成したPRPは、3か月保存が可能なため、1度の採血で複数回の投与が可能です。

 

次回に施術の流れについてブログします。

 

朝の走行距離8.69km 消費カロりー564kcal  

腹筋240回