スレッドリフト（糸リフト）

特殊な糸で、 顔や首のたるんだ組織を引き上げる方法をスレッドリフトと言います。 手術とは違いダウンタイムが少ない方法として、 近年多く施術されるようになりました。当クリニックでは、吸収性のポリプロピレン製の糸に、吸収性の三角錐の突起物「コーン」が付いた3Dリフトを採用しています。コーンは約5ヶ月で50％吸収され、約8～10ヶ月で完全に吸収され、糸は約1年で体内に吸収されます。リフト効果は、1年半から2年ぐらいと言われています。（プロモイタリア社製・EU安全基準CE承認

施術

たるみの改善する部位のデザインを入念に行い、糸刺入予定部に局所麻酔します。長い針を刺入して、糸を挿入します。その後コーンに皮下組織をひっかけて、リフトアップします。使用する糸は両側4～6本で、施術時間は約30分です。

経過・合併症

手術後2日は特に顔面の腫れや内出血が少し目立ちます。糸が通過している位置に沿って 内出血が認められることもあります。2日目以降徐々に腫れが軽減し、内出血も薄くなり、7～14日でほぼ消失します。術後3日間は、口を大きく開けることや食事で硬いものを噛むことなどは避けて下さい。顔のお化粧は2日目より大丈夫ですが、マッサージや力を入れての化粧落としはやめて下さい。術後早期は、やや過矯正であるほうが効果的です。 合併症として、感染・糸の露出などがあります。糸に沿った線状陥凹が一時的に見られることがありますが、修正可能の場合がほとんどです。

※自由診療においては本国における未承認医薬品・医療機器が含まれます。

※治療に使用する医薬品・機器は当院医師の判断の元、個人輸入にて手続きを行っております。

※未承認医療機器については 「個人輸入において注意すべき医薬品等について」もご参照ください。

※本治療に使用できる同一の性能を有する他の国内承認医療機器はありません。

フェイスリフト

方針

東洋人は西洋人に比べて皮膚・皮下組織が厚く、老化はたるみとして出現する場合が多く見られます。したがって皮膚だけを引き延ばす手術よりも、その下にある表在性筋膜（SMAS）を引き延ばすことによって、たるみを改善するSMAS法が多く行われています。効果として頬部はベッドに寝た状態で鏡を見た時の形状となります。最も効果を認めるのは頸の皺と顎のラインです。下まぶたの皺にはほとんど効果はありません。（下眼瞼たるみ取りの手術追加が必要です）また、自分で顔に手を当てて引き上げたような結果にはなりませんのでご了承下さい。

手術

局所麻酔での手術になります。耳前部から耳裏の髪部まで切開を行い、SMASを剥離して引き上げ、余った皮膚とSMASを切除します。手術は両側でおよそ4時間となります。出血及び血腫が一番の合併症となるため、ドレーンは必ず挿入します。また手術終了後フェイスマスクにて圧迫固定をします。

経過・合併症

手術後2日は特に顔面の腫れや内出血が目立ちます。　2日目以降徐々に腫れが軽減し、ドレーンは2-3日で抜去できます。抜糸は7日目に行います。抜糸後にフェイスマスクを使用する場合は、夜のみ術後2～3ヶ月続けると効果的です。術後の経過観察は1年間必要です。 顔面は血行が良いため、ほとんど感染することはありませんが、予防的に抗生物質が投与されます。手術後は耳の周囲の感覚が一時的に鈍くなりますが、数か月で回復します。

咬筋肥大（エラの張り）ボトックス

ボトックス注射で、小顔、エラの張りを減らす、シャープなフェイスラインを実現します。

施術

片側4～5か所・下顎部にボトックスを注入します。ボトックス注入によって、咬筋の筋力が弱まり（食事の時に支障のない範囲）、エラが縮小します。エラ縮小効果は施術後1か月目頃からはっきりして、6～12か月持続します。咬筋肥大のボトックス注入は、2,3回程度繰り返すとより効果が高くなります。

※ボトックスはアメリカのFDAにおいて安全性が確認されており、世界60カ国で使用されています。筋肉と神経の伝達を遮断する作用があり、日本でも厚生労働省許可の下、眼瞼痙攣・眉間のシワなどの治療に使用されています。ただし今回の治療は痙攣やシワの治療ではありませんので、承認外治療として行いますことをご理解ください。 また、全身性の神経筋接合部の疾患などの病気をお持ちの方（重症筋無力症・筋萎縮側索硬化症など）は治療できません。また今後6ヶ月以内に妊娠する可能性のある女性は使用を控えてください。（男性は3ヶ月）

副作用

針を刺した箇所が一時的に赤くなることがありますが、当日中には気にならなくなります。注入後3～4日は食事で噛む際に少し違和感がありますが、時間の経過とともに減少し、気にならなくなります。

顔に関する診療料金