形成外科

眼瞼下垂・逆さまつげ

眼瞼下垂

眼瞼下垂とは、顔を正面に向けた状態で、眼を普通に開眼したとき、まぶたが瞳孔(黒目の部分)にかぶさった状態で、しっかりと上まで持ち上げられていない状態を言います。
しかし、人のカラダは代償作用が働き、視野を確保しようとするために、瞼を持ち上げる筋肉(眼瞼挙筋)を過剰に働かせることで補ったり、眉を持ち上げたり、アゴを軽く引き上げることで上方の視野を確保してしまいます。

こういった作用は日常的に行われてしまうため、なんとなくまぶたが重かったり、頭痛・肩こりなど、気がつけば症状が悪化していることも少なくありません。専門医の診察が必要です。

手術は、局所麻酔で行います。

  • 眼瞼挙筋機能が8mm以下の場合には、瞼板からはずれて後退している挙筋の腱膜を引っ張り出して(前転)瞼板へ縫合固定することにより、解剖学的に正常な状態に戻します。その他にもミューラー筋を短縮する方法や結膜を縫い縮める方法などもあります。
  • まぶたの皮膚がたるんで余っている場合は、眉下で皮膚を切除して、眼輪筋を縫い縮めます。
  • 眼瞼挙筋機能がほとんど期待できない場合には(先天性のことが多い)、大腿筋膜を用いた吊り上げ術を行います。患者さんの眼瞼下垂の程度によって術式を細かく選択します。

逆さまつげ(睫毛内反)

上まぶた・下まぶた両方に起こり、まつ毛が眼球結膜を刺激して、炎症を起こします。
眼のかゆみや痛み、重度になると角膜を傷つけることもあります。
難治性の場合には手術が必要です。

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